ルール

スルザグリーンとは?ゴルフ用語を解説

スルザグリーンとは?ゴルフ用語を解説

ゴルフの初心者

先生、「スルー ザ グリーン」って、昔はゴルフ用語だったのに、今は「ジェネラルエリア」に変わってるって、どういうことですか?それに、6インチプレースの意味もよく分かりません。

ゴルフ解説者

良い質問だね!確かに、2019年のルール改正でゴルフ用語もいくつか変わって、混乱するよね。「スルー ザ グリーン」は、ティーイングエリアとグリーン以外の場所を指してたけど、今は「ジェネラルエリア」って呼ぶようになったんだ。6インチプレースは、ローカルルールで認められていれば、ジェネラルエリアでボールを6インチ以内なら動かしていいってことだよ。

ゴルフの初心者

なるほど。「スルー ザ グリーン」は「ジェネラルエリア」になったんですね。ということは、グリーンとペナルティーエリア以外は「ジェネラルエリア」ってことですね?

ゴルフ解説者

その通り!ただし、6インチプレースは全てのゴルフ場で認められているわけではないから、プレーする前に確認が必要だよ。ルールは複雑だけど、一つずつ理解していけば大丈夫だよ!

スルー ザ グリーンとは。

「スルー ザ グリーン」という言葉は、ゴルフでティーショットを打つ場所とグリーン以外の場所で、池やバンカーなどの危険な場所を除いた場所全体を表す言葉でした。しかし、2019年からの新しいルールでは、「スルー ザ グリーン」の代わりに「ジェネラルエリア」という言葉を使うことになりました。例えば、もしも「スルー ザ グリーン」(新しいルールでは「ジェネラルエリア」)でボールを6インチ(約15センチ)動かしても良いというローカルルールがあれば、グリーン上と危険な場所(新しいルールではペナルティーエリアとバンカー)にあるボール以外は、6インチの範囲でボールを動かして、打ちやすい場所にボールを置いてプレーを続けても良いということになります。

スルザグリーンの定義

スルザグリーンの定義

ゴルフコースは、いくつかの異なるエリアに分かれています。ボールを打ち出す最初の場所であるティーイングエリア、綺麗に整備された芝生が広がるフェアウェイ、フェアウェイを囲むように生い茂った深い芝生のラフ、そしてカップが切られ、ボールを沈めることを目的とするグリーンなどです。これらのエリアに加えて、池や小川、バンカーといったハザードと呼ばれる区域も存在します。

かつて、ゴルフ規則ではこれらのエリアのうち、ティーイングエリアとグリーン、そしてハザードを除くすべての場所を「スルザグリーン」と呼んでいました。これは、文字通り「グリーンを通って」という意味で、ティーショットからグリーンに乗せるまでの間、つまりコースの大部分を指す言葉として用いられていました。

しかし、2019年のルール改正によって、この「スルザグリーン」という言葉はゴルフ規則から姿を消しました。替わりに登場したのが「ジェネラルエリア」という言葉です。これは、「一般的な区域」という意味で、スルザグリーンとほぼ同じ意味で使われます。この変更は、ゴルフ規則をより分かりやすく、簡潔にするための取り組みの一環として行われました。

エリア 説明
ティーイングエリア ボールを打ち出す最初の場所
フェアウェイ 綺麗に整備された芝生が広がるエリア
ラフ フェアウェイを囲むように生い茂った深い芝生のエリア
グリーン カップが切られ、ボールを沈めることを目的とするエリア
ハザード 池や小川、バンカーといった区域
ジェネラルエリア(2019年以降) ティーイングエリアとグリーン、ハザードを除くすべての場所。旧称「スルザグリーン」

ジェネラルエリアへの名称変更

ジェネラルエリアへの名称変更

2019年にゴルフ規則の大幅な見直しが行われ、これまで慣れ親しんできた用語がいくつか変更されました。その中でも、「スルザグリーン」が「ジェネラルエリア」に名称変更されたことは、多くのゴルファーにとって大きな変化と言えるでしょう。
この変更は、ゴルフ規則をより分かりやすくし、世界共通の理解を深めることを目的としています。これまで「スルザグリーン」は日本独自の用語として使われてきましたが、今回の改定により、世界基準である「ジェネラルエリア」に統一されました。

「ジェネラルエリア」は、従来の「スルザグリーン」と全く同じエリアを指します。具体的には、ティーイングエリア、バンカー、ウォーターハザード、そしてパッティンググリーン以外の場所全てが該当します。つまり、コース内のほとんどの場所が「ジェネラルエリア」ということになります。
名称が変わったからといって、プレー方法やルールが変わるわけではありません。これまで通り、フェアウェイやラフなども「ジェネラルエリア」に含まれますので、安心してプレーを楽しんでください。

変更前 変更後 範囲
スルザグリーン ジェネラルエリア ティーイングエリア、バンカー、ウォーターハザード、パッティンググリーン以外の場所全て

ローカルルールにおける扱い

ローカルルールにおける扱い

ゴルフのルールにおいて、ボールを拾い上げて拭いたり、あるいは少しだけ良い場所へ動かして打ったりする行為は、基本的に禁止されています。スルザグリーンと総称される、ティーグラウンドとグリーン以外の場所では、原則としてボールはそのままの状態でプレーしなければなりません。

しかし、ゴルフ場や競技会によっては、ローカルルールとして、スルザグリーンにおいてボールの位置を少しだけ動かせる場合があるのです。これは「6インチプレース」と呼ばれ、文字通りボールを元の場所から6インチ(約15センチメートル)以内の範囲で動かすことが認められます。

6インチプレースが適用されるかどうかは、コースの状況や競技のレベルを考慮して決定されます。例えば、芝の状態が悪いコースや、初心者向けの競技会などでは、プレーをスムーズにするために採用されることがあります。

このルールが適用される場合、プレイヤーはボールを拾い上げてきれいにしてから、元の位置から6インチ以内の範囲で、必ず芝の上に乗せた状態で置き直すことができます。ただし、グリーン上とハザード(池やバンカー)内では、6インチプレースは適用されません。これらの場所では、あくまでも基本ルールに則り、ボールを動かしたり拾い上げたりすることはできません。

項目 内容
原則 ティーグラウンドとグリーン以外の場所(スルザグリーン)では、ボールはそのままの状態でプレーする
例外 ローカルルールとして「6インチプレース」が適用される場合がある
6インチプレースとは ボールを元の場所から6インチ(約15センチメートル)以内の範囲で動かせるルール
6インチプレースの適用条件 コースの状況や競技のレベルを考慮して決定される(例:芝の状態が悪いコース、初心者向けの競技会)
6インチプレースの適用範囲 スルザグリーンのみ。グリーン上とハザード内では適用されない
6インチプレースの方法 ボールを拾い上げてきれいにしてから、元の位置から6インチ以内の範囲で、必ず芝の上に乗せた状態で置き直す

まとめ

まとめ

ゴルフコースの大部分を占め、かつてはスルザグリーンと呼ばれていたエリアは、2019年のルール改正により、ジェネラルエリアという名称に統一されました。このエリアは、ティーイングエリアやグリーンなど、特別に整備された区域以外の場所を指します。広大なコース全体の中で、最もプレーヤーの技術と戦略が試される場所と言えるでしょう。ジェネラルエリア内では、ボールを拾い上げて拭いたり、クラブで地面に触れて練習したりすることが認められています。ただし、コースの状況によっては、ローカルルールでこれらの行為が制限される場合があります。例えば、芝の保護を目的として、ボールを拾い上げることが禁止されているケースも考えられます。そのため、プレーを開始する前に、必ずそのコース独自のローカルルールを確認しておくことが重要です。これらのルールを正しく理解し、マナーを守ってプレーすることで、ゴルフをより一層楽しむことができるでしょう。

エリア 旧称 説明 行為の制限
ジェネラルエリア スルザグリーン ティーイングエリアやグリーン以外の大部分のエリア ボールの拾い上げや練習スイングなどが認められているが、ローカルルールで制限される場合がある