ゴルフ用語「ツアー」とは？

ゴルフ用語「ツアー」とは？

ゴルフにおける「ツアー」の意味

ゴルフの世界で頻繁に耳にする「ツアー」という言葉。なんとなく試合のことだと理解していても、具体的に何を指すのか、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか？

実は「ツアー」とは、ゴルフの試合全体を指す言葉です。私たちが普段「○○ツアー」と呼んでいるものは、日本プロゴルフ協会（JPGA）などが主催する公式試合を指します。

では、なぜ「試合」ではなく「ツアー」と呼ぶのでしょうか？それは、公式試合が年間を通して全国各地で開催されることに由来します。まるでプロゴルファーたちが、賞金のかかった大会を求めて日本全国を転戦していくように見えることから、「ツアー」と呼ばれるようになったのです。

このように、「ツアー」は単なる試合ではなく、年間を通して繰り広げられる壮大な戦いの物語なのです。

「ツアー」と「トーナメント」の違い

ゴルフの世界では、「ツアー」と「トーナメント」という言葉がよく使われますが、この二つは混同しやすい言葉です。どちらもゴルフの試合を指す言葉ですが、厳密には異なる意味を持っています。

「トーナメント」とは、特定の期間、特定のコースで行われる個々の試合のことを指します。例えば、有名な「マスターズ・トーナメント」は、毎年4月にアメリカのジョージア州にあるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催される、一つの独立した試合です。

一方、「ツアー」は、年間を通して複数の都市や国を転戦しながら開催される、一連のトーナメントの総称です。

例えば、アメリカの「PGAツアー」は、年間を通してアメリカ各地で開催される複数のトーナメントをまとめた全体を指し、世界中からトッププロが集まるゴルフ界最高峰のツアーとして知られています。

つまり、「マスターズ・トーナメント」は「PGAツアー」を構成する個々のトーナメントの一つと言えるわけです。

このように、「トーナメント」は個別の試合を指し、「ツアー」は年間を通して行われる複数のトーナメントをまとめた全体を指すという違いがあります。

「ツアー」を理解して観戦を楽しもう

ゴルフの「ツアー」は、一年を通して世界各地で開催される、まさに戦いの連続です。実力者が集い、名誉と賞金を懸けて、毎試合白熱した戦いを繰り広げています。

各トーナメントの結果は、選手の年間ランキングに大きな影響を与えます。そして、シーズンの最後に最も多くの賞金を獲得した選手、またはポイントを積み重ねた選手が、その年の王者として栄光を手にするのです。

「ツアー」全体の流れを把握することで、個々の試合をより深く楽しむことができます。例えば、ある選手が年間ランキング上位につけているとします。その選手が、最終日最終ホールで優勝を争う緊迫した場面に遭遇したらどうでしょう？手に汗握る展開に、より一層興奮すること間違いなしです。

また、選手の年間ランキングだけでなく、直近の試合結果や、次の試合への意気込みにも注目してみましょう。好調を維持している選手、スランプから脱しようと奮闘する選手、それぞれのストーリーが見えてくるはずです。

「ツアー」は、選手一人ひとりのドラマが織りなす壮大な物語です。全体像を理解することで、ゴルフ観戦をより深く、より熱く楽しむことができるでしょう。