オーバークラビング

- オーバークラビングとはゴルフにおいて、常に最適なクラブを選択することは容易ではありません。状況によっては、あえて普段使い慣れているクラブよりも番号の大きい、つまりロフト角の立ったクラブを選ぶことが有効な場合があります。これを「オーバークラビング」と呼びます。例えば、普段は7番アイアンで150ヤード飛ばす方がいたとします。この方が140ヤード先のピンを狙う際、通常であれば6番アイアンを選択するところを、あえて7番アイアンで打つことが、オーバークラビングの一例です。一見すると飛距離が出ないように思えるオーバークラビングですが、実は多くのゴルファーにとって、様々なメリットをもたらす可能性を秘めています。まず、大きなクラブでゆったりとスイングすることで、クラブヘッドのスピードが安定し、ミート率が向上する効果が期待できます。特に、力みやすいアマチュアゴルファーにとっては、方向性を安定させ、大きなミスを減らすための有効な手段となりえます。また、ロフト角の立ったクラブを使うことで、ボールの弾道は低くなり、風の影響を受けにくくなります。風の強い日や、風の影響を最小限に抑えたい場面では、オーバークラビングが有効な戦略となるでしょう。もちろん、オーバークラビングが常に正しい選択とは限りません。状況やゴルファーの技量によって、最適なクラブ選択は変化します。重要なのは、自分のプレースタイルやコース状況などを考慮し、状況に応じて柔軟にクラブを選択することです。