シード権

日本の女子プロゴルフ界では、年間を通して誰が最も活躍したかを測る指標として、長らく賞金ランキングが用いられてきました。しかし、2003年からは、新たな指標として「メルセデス・ポイントランキング」が登場し、近年注目を集めています。 従来の賞金ランキングは、文字通り獲得賞金額のみで順位が決まります。しかし、このランキングでは、賞金額の高い試合で一度だけ好成績を収めた選手が、年間を通して安定して活躍する選手よりも上位にランクインする可能性がありました。 そこで導入されたのが、メルセデス・ポイントランキングです。このランキングでは、各大会の順位に応じてポイントが選手に付与され、その合計ポイントで年間ランキングが決定します。試合の規模や重要度に応じて付与されるポイントが異なるため、年間を通して安定して上位に食い込む実力や、大きな大会での勝負強さが、より明確に反映される仕組みとなっています。 この新たな指標は、選手たちにとっても、年間を通した自身の安定感や成長度合いを測る重要な指標となっています。さらに、ゴルフファンにとっても、選手の活躍をより深く理解し楽しむための材料として、興味深いものとなっています。