セミラフ

ゴルフコースを彩る緑の絨毯は、場所によってその表情を変え、プレーヤーに戦略的な選択を迫ります。フェアウェイの滑らかな緑から、深いラフの厳しい緑への変化の中に、戦略的な要素を秘めた「セミラフ」と呼ばれる領域が存在します。 セミラフは、フェアウェイとラフの境界線上に位置し、その名の通り、両者の中間的な特徴を持つ場所です。フェアウェイのようにボールが沈み込むことは少ないものの、ラフのように芝は短く刈り込まれていません。そのため、クラブの抜け方はフェアウェイとラフの中間となり、プレイヤーの技術と判断力が試されることになります。 セミラフは、ファーストカットと呼ばれることもあります。これは、ゴルフコースの芝刈り方法に由来します。一般的に、グリーンから最も離れたラフは深く刈り残され、そこからフェアウェイに近づくにつれて段階的に刈り込みの深さを変えていきます。セミラフは、ラフの中でもフェアウェイに近く、最初に短く刈られることから、ファーストカットと呼ばれています。 セミラフは、セカンドカットラフやプライマリーラフといった、段階的なラフの一部と捉えることができます。これらのラフは、それぞれ芝の長さや密度が異なり、プレイヤーに異なる戦略を要求します。深いラフからの脱出は困難を極めるため、プレイヤーはセミラフからのリカバリーショットの精度を高め、フェアウェイをキープすることが重要となります。