メンテナンス

- エアレーションとはゴルフコースの緑鮮やかな芝生。その美しさを保つためには、様々な管理作業が必要不可欠です。その中でも、一見芝生を傷つけているように見える「エアレーション」は、実は芝生の健やかな生育を支える重要な作業なのです。ゴルフコースのグリーン上で見かける、あの無数の小さな穴。あれこそエアレーションの跡です。エアレーションとは、専用の機械を使って、グリーンやフェアウェイに直径1センチ、深さ5センチほどの穴を多数開ける作業のことを指します。では、なぜこのような作業を行う必要があるのでしょうか？それは、芝生の生育に欠かせない「空気」と「水」を、土壌に十分に行き渡らせるためです。年月とともに、ゴルフコースの土壌は、プレーヤーの足やカートのタイヤの重みで徐々に固まっていってしまいます。すると、水はけや空気の通りが悪くなり、芝生の根が酸素や栄養分を十分に吸収できなくなってしまいます。その結果、芝生は弱ってしまい、病気になりやすくなったり、生育が悪くなってしまうのです。エアレーションを行うことで、固くなった土壌に隙間を作り、水はけと通気性を改善することができます。新鮮な空気を取り込み、水はけが良くなることで、芝生の根は再び活発に。酸素や栄養分を十分に吸収し、健やかに成長することができるのです。一見、芝生を傷つけているように見えるエアレーションですが、それは美しい緑を保ち、プレーヤーに最高のコンディションを提供するための、ゴルフコースにとって欠かせないメンテナンス作業と言えるでしょう。