リスク管理

- レイアップとはゴルフは、ただ闇雲にボールを飛ばせば良いというスポーツではありません。状況を冷静に判断し、時にはリスクを冒さずに安全策を取ることが、勝利を引き寄せる鍵となります。その戦略の一つとして知られているのが「レイアップ」です。レイアップとは、グリーンまで距離が残っている状況で、あえてフルショットをせず、短いクラブで距離を稼がないショットを選択することを指します。例えば、220ヤード先のグリーンの手前に大きな池が広がっているパー4のホールを考えてみましょう。このような状況下では、一か八かでグリーンを狙うよりも、得意な距離を残すことが重要になります。例えば、140ヤード地点まで安全にボールを進め、残り80ヤードを確実に攻めるという戦略が考えられます。このように、あえて距離を落とすことで、リスクを回避し、次のショットを有利な状況に持ち込むのがレイアップの目的です。もちろん、レイアップを選択すれば必ずしもスコアが良くなるわけではありません。状況判断を誤り、レイアップによって逆にピンチを招いてしまう可能性も考えられます。そのため、レイアップをするか否か、どの地点までボールを進めるかなど、状況に応じた的確な判断が求められます。