慣性モーメント

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ゴルフクラブに潜む「トルク」の秘密

ゴルフクラブ選びの際、「トルク」という言葉を耳にすることがあるでしょう。これは、ゴルフクラブの性能を左右する要素の一つで、簡単に言えば「ねじれの力」のことです。物理の世界ではよく知られた言葉ですが、ゴルフクラブにおいても、このトルクが重要な役割を担っています。特に、シャフトやクラブヘッドにトルクが設定されていることで、スイングや打球に大きな影響を与えるのです。 トルクは、数値が大きいほどシャフトのねじれが大きくなります。例えば、トルクの大きいシャフトは、ヘッドが遅れて出てくる感覚があり、ボールを掴まえやすいため、スライスに悩むゴルファーに適しています。一方、トルクが小さいシャフトは、ねじれが少なく、ヘッドが走りやすいのが特徴です。そのため、ボールを捉えやすく、方向性を重視するゴルファーに向いています。 トルクは、スイングタイプやプレースタイルによって最適な値が異なります。ヘッドスピードが速いパワーヒッターは、トルクの小さいシャフトを選ぶことで、方向性を安定させることができます。一方、ヘッドスピードが遅めのゴルファーは、トルクの大きいシャフトを選ぶことで、ボールを打ちやすく、飛距離を稼ぐことが期待できます。 このように、トルクはゴルフクラブ選びにおいて、非常に重要な要素の一つです。自身のプレースタイルやスイングスピードに合ったトルクのクラブを選ぶことで、より快適なゴルフライフを楽しめるでしょう。
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ドライバー選びの重要要素:MOIとは?

ゴルフクラブを選ぶ際、「MOI」という言葉を耳にすることがあるでしょう。この「MOI」は一体何を表しているのでしょうか? MOIは「Moment Of Inertia」の略称で、日本語では「慣性モーメント」と呼びます。簡単に言うと、回転する物体、つまりゴルフクラブがどれくらい回転しにくいかを表す数値です。 イメージとしては、フィギュアスケートのスピンを思い浮かべてみてください。腕を広げてゆっくりと回転している状態から、腕を体に引き寄せると回転速度が上がりますよね。これは、腕を引き寄せることで回転の中心に対する重量の分布が変わり、慣性モーメントが小さくなるために起こる現象です。 ゴルフクラブの場合、MOIが大きいほどヘッドが回転しにくくなるため、打点のばらつきによるヘッドのブレが軽減されます。その結果、オフセンターヒット時でも方向性が安定し、飛距離のロスや曲がりを抑える効果が期待できます。 特に、初心者やスイングが安定しないゴルファーにとって、MOIの大きさは重要な要素となります。MOIが大きいクラブを選ぶことで、ミスショットを減らし、よりやさしく、安定したショットを実現することが可能になります。
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