手首の角度

ゴルフのスイングで、その美しい曲がりが目を引く「ボウイング」。右利きのゴルファーの場合、左手を内側から見ると、手首が外側に折れ曲がっている状態を指します。その姿は、まるで弓を引くようにしなやかで力強く、多くの飛ばし屋に共通して見られる特徴です。 ダスティン・ジョンソンやジョン・ラームといった世界トップクラスのプロゴルファーたちも、このボウイングを巧みに使いこなし、驚異的な飛距離を実現しています。 一体なぜ、ボウイングは飛距離アップに繋がるのでしょうか？ 秘密は、インパクト時のパワーの伝達効率にあります。ボウイングによって手首に角度をつけることで、クラブヘッドが遅れて下りてくる「レイトヒット」を生み出すことができます。レイトヒットは、インパクトの瞬間に最大の力をボールに伝えるために非常に重要です。 さらに、ボウイングは、クラブヘッドのスピードを上げる効果もあります。手首の角度を活かしてスイングすることで、鞭のようにしなる動きが生まれます。この動きによって、クラブヘッドは加速し、ボールをより遠くへ飛ばすことができるのです。 ただし、ボウイングは高度なテクニックであり、無理に実践すると怪我に繋がる可能性もあります。 重要なのは、自身の体力やスイングレベルに合った方法で行うことです。適切な練習方法や体の使い方を学ぶことが、ボウイングを習得し、飛距離アップを実現するための近道と言えるでしょう。