マスターズの難所:アーメンコーナー
ゴルフの初心者
先生、「Amen Corner(アーメンコーナー)」ってゴルフ用語で聞いたことあるんですけど、どういう意味ですか?
ゴルフ解説者
いい質問だね!「Amen Corner」は、アメリカのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブというゴルフ場で毎年開催されるマスターズ・トーナメントで、特に難しいと言われる11番、12番、13番ホールのことを指す言葉だよ。
ゴルフの初心者
へえー、マスターズである3つのホールのことなんですね。なんでそんなに難しいんですか?
ゴルフ解説者
その3つのホールは、風が読みづらく、池やバンカーなどの障害物も多いことから、プロでもスコアを崩しやすいんだ。だから、優勝を左右する重要な場所として「Amen Corner」って呼ばれているんだよ。
Amen Cornerとは。
「アメンコーナー」はゴルフ用語の一つで、特に有名なゴルフトーナメント「マスターズ」が開催されるオーガスタナショナルゴルフクラブの11番、12番、13番ホールを指します。この言葉は、英語では「エイメン」と発音されることが多いです。1958年にアーノルド・パーマー選手がマスターズで優勝した際、スポーツ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」の記者ハーバート・ウィンド氏が名付けました。ここは風が読みにくく、試合の流れを大きく左右する重要な場所であることから、「試合の行方を握る場所」という意味を込めて「アメンコーナー」と名付けられました。
ゴルフの聖地
アメリカのジョージア州オーガスタに位置するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは、毎年4月に開催されるマスターズ・トーナメントの舞台として、世界中のゴルフファンを魅了する、まさにゴルフの聖地と呼ぶにふさわしい場所です。1934年に伝説のアマチュアゴルファー、ボビー・ジョーンズと、投資家のクリフォード・ロバーツによって設立されました。このコースは、伝統と格式を重んじることで知られ、厳しいドレスコードや携帯電話の持ち込み禁止など、他のゴルフ場では見られない独特のルールが数多く存在します。 広大な敷地に広がるコースは、美しく整備された緑の芝生と、一年を通して色とりどりの花々が咲き乱れる景観美でも知られています。特に、11番ホールから13番ホールまでの3ホールは「アーメンコーナー」と呼ばれ、その美しさと難しさから、多くのゴルファーの心を掴んでいます。マスターズ・トーナメントは、男子プロゴルフの4大大会(メジャー大会)の中でも最も歴史が浅い大会ですが、その華やかさ、そしてオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの持つ独特の雰囲気から、他のメジャー大会を凌ぐほどの人気を誇っています。招待制で出場選手が限られていること、そして優勝者には「グリーンジャケット」と呼ばれる名誉あるジャケットが贈られることも、マスターズの人気を高める一因となっています。 マスターズ・トーナメントは、単なるゴルフの試合を超えた、一種の社会現象とも言える一大イベントであり、毎年世界中から多くの人々が訪れます。
項目 | 内容 |
---|---|
施設名 | オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ |
所在地 | アメリカ合衆国ジョージア州オーガスタ |
設立 | 1934年 |
設立者 | ボビー・ジョーンズ、クリフォード・ロバーツ |
特徴 | ・毎年4月にマスターズ・トーナメントを開催 ・伝統と格式を重んじる ・厳しいドレスコード、携帯電話持ち込み禁止などの独特のルール ・美しい景観、特に「アーメンコーナー」は有名 |
マスターズ・トーナメント | ・男子プロゴルフ4大大会(メジャー大会)の一つ ・招待制 ・優勝者には「グリーンジャケット」が贈られる |
勝負の分かれ目
ジョージア州オーガスタに位置するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは、毎年開催されるマスターズ・トーナメントの舞台として知られ、世界最高峰のゴルフコースとして、多くのプロゴルファーの憧れの的となっています。
18ホールそれぞれに特徴があり、戦略性と美しさを兼ね備えたコースですが、中でも「アーメンコーナー」と畏怖の念を込めて呼ばれる11番ホールから13番ホールまでの3ホールは、数々のドラマを生み出してきた場所として特に有名です。
11番ホールは池越えの短いパー4。距離は短いものの、グリーン奥には池が口を開けて待ち構え、左サイドは深い森に囲まれています。正確なティーショットとグリーンへの繊細なタッチが求められます。続く12番ホールは、オーガスタの中で最も短いパー3。しかし、グリーンを取り囲む3つのバンカーと、常に swirling する風の影響を受けやすいグリーンは、多くのプレイヤーを苦しめてきました。そして、アーメンコーナーの締めくくりとなる13番ホールは、距離のあるパー5。2打目でグリーンを狙えるかどうかが勝負の鍵となりますが、グリーン手前には小川が流れ、左サイドには深い森が広がっており、リスクとリワードを常に意識する必要があります。
「アーメンコーナー」は、プレイヤーの技術と精神力を極限まで試す場所であり、マスターズの勝敗を大きく左右すると言っても過言ではありません。多くのプレイヤーがこの難関で夢破れてきましたが、逆に、ここで素晴らしいプレーを見せた者が、グリーンジャケットを羽織る栄光を手にしてきました。今年もまた、この「アーメンコーナー」で新たなドラマが生まれることでしょう。
ホール番号 | パー | 特徴 |
---|---|---|
11番ホール | 4 | ・池越えの短いホール ・グリーン奥に池 ・左サイドは深い森 ・正確なティーショットとグリーンへの繊細なタッチが必要 |
12番ホール | 3 | ・オーガスタの中で最も短いパー3 ・グリーンを取り囲む3つのバンカー ・風の影響を受けやすいグリーン |
13番ホール | 5 | ・距離のあるパー5 ・2打目でグリーンを狙えるかが鍵 ・グリーン手前に小川 ・左サイドは深い森 ・リスクとリワードの判断が必要 |
名前の由来
ゴルフコースの中でも特に難易度が高いとされる場所には、それぞれ特徴的な名前が付けられていることがあります。その一つに「アーメンコーナー」があります。この名前は、1958年のマスターズトーナメントで初めて使われるようになりました。
この大会で、当時まだ経験の浅い若手選手であったアーノルド・パーマーが、11番ホール、12番ホール、13番ホールの3ホールで素晴らしいプレーを見せ、優勝を果たしました。マスターズが開催されるオーガスタナショナル・ゴルフクラブのこの3ホールは、戦略性の高いレイアウトと、独特の緊張感から、選手たちにとって大きな試練の場となっています。
パーマーはこの難関を突破し、劇的な勝利を収めたことから、スポーツ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」の記者であるハーバート・ウォーレン・ウィンドが、この3ホールを「アーメンコーナー」と名付けたのです。
「アーメン」という言葉は、キリスト教の祈祷の際に唱げられる言葉であり、「本当に」「確かに」という意味を持ちます。ウィンドは、この言葉を用いることで、この3ホールの難しさと、そこで繰り広げられる戦いの神聖さを表現したかったのかもしれません。
その後、「アーメンコーナー」という言葉は、ゴルフファンや関係者の間で広く知られるようになり、今ではマスターズトーナメントを象徴する言葉の一つとなっています。
名称 | 説明 |
---|---|
アーメンコーナー | ゴルフコースの中でも特に難易度が高いとされる場所。1958年のマスターズトーナメントで、アーノルド・パーマーが11番、12番、13番ホールで見せた素晴らしいプレーがきっかけで、スポーツ雑誌記者のハーバート・ウォーレン・ウィンドによって命名された。 |
由来 | アーノルド・パーマーの劇的な勝利と、オーガスタナショナル・ゴルフクラブの11番、12番、13番ホールの戦略性の高さ、緊張感を表現するため。 |
場所 | オーガスタナショナル・ゴルフクラブの11番、12番、13番ホール |
初出 | 1958年のマスターズトーナメント |
命名者 | ハーバート・ウォーレン・ウィンド (スポーツ・イラストレイテッド誌記者) |
試練の連続
11番ホールからは、まさに試練の連続が始まります。まず、プレイヤーの前に立ちはだかるのは、美しい池越えのショートホールです。ピンフラッグまでは、そう遠くはありません。しかし、池がもたらすプレッシャーは、想像以上にプレイヤーの心を揺さぶります。風の影響も受けやすく、正確なショットと的確な風の読みが求められます。グリーンを捉え、パーで乗り切ることができれば、その後のプレーに弾みがつくことでしょう。
続く12番ホールは、距離こそ短いものの、決して気を抜くことができません。グリーンの右手前には深いクリークが待ち構え、その手前にはまるで行く手を阻むかのようなバンカーが配置されています。グリーンを狙うには、正確性だけでなく、繊細なタッチでボールをコントロールする技術が求められます。グリーンをオーバーしてしまうと、深いラフやクリークにボールを落としてしまう危険性もあります。
そして、13番ホールは、左に大きく曲がるドッグレッグのロングホールです。ティーショットを放つ際には、フェアウェイ左側に広がる池がプレッシャーを与えてきます。距離のあるホールだけに、正確なショットと戦略的なコースマネジメントが重要となります。セカンドショット以降も、グリーン周りの池やバンカーがプレイヤーの行く手を阻みます。このホールを攻略するには、冷静な判断力と正確なショットが求められます。
ホール番号 | 特徴 | 難易度 | 攻略のポイント |
---|---|---|---|
11番ホール | 池越えのショートホール 風の影響を受けやすい |
★★★☆☆ | 正確なショットと的確な風の読み グリーンを捉え、パーで乗り切る |
12番ホール | グリーン右手前に深いクリーク クリークの手前にバンカー |
★★★★☆ | 正確性と繊細なタッチでボールをコントロール グリーンオーバーに注意 |
13番ホール | 左に大きく曲がるドッグレッグのロングホール フェアウェイ左側に池 |
★★★★★ | 正確なショットと戦略的なコースマネジメント 冷静な判断力と正確なショット |
観戦の醍醐味
ゴルフの祭典、マスターズ。その中でも、特に観衆を魅了する場所があります。それは、11番ホール、12番ホール、13番ホールからなる「アーメンコーナー」です。
世界中から集まったトッププレイヤーたちにとって、この3ホールはまさに正念場。池やバンカーなどのハザードが巧みに配置され、一瞬のミスが大きく順位を左右します。
ギャラリースタンドからは、プレイヤーたちの息づかいが聞こえてくるようです。ピンを狙う鋭い眼光、クラブを握る手に伝わる緊張感。その緊迫感は、テレビ越しに観戦していても伝わってくるほどです。
特に、12番ホールのショートホールは、多くのドラマを生み出してきた名物ホール。グリーン手前には小川が流れ、奥にはバンカーが口を開けています。風を読み、距離を正確に合わせなければ、ボールをグリーンに乗せることすらできません。
運と実力が試されるこのアーメンコーナーでの攻防こそ、ゴルフの醍醐味と言えるでしょう。観る者を興奮と感動の渦に巻き込む、マスターズのハイライトです。
ホール番号 | 特徴 |
---|---|
11番ホール | アーメンコーナーの始まり |
12番ホール | ショートホール グリーン手前に小川、奥にバンカー 多くのドラマを生み出してきた名物ホール |
13番ホール | アーメンコーナーの終わり |