ゴルフは飛距離を競うスポーツではなく、いかに少ない打数でカップにボールを入れるかを競うスポーツです。そのため、ティーショットやフェアウェイからのショットで素晴らしいショットを打つことも重要ですが、グリーン周りでどれだけ繊細なプレーができるかがスコアメークの鍵を握ります。 グリーン周りで求められるのは、状況に応じた的確な判断力と、それを実現する精密なテクニックです。例えば、ピンまで10ヤードのアプローチでも、グリーンの傾斜や芝目、風の影響などを考慮して、どのクラブでどんな球筋で打つかを瞬時に判断しなければなりません。状況判断を誤れば、グリーンをオーバーしてしまったり、逆にショートしてしまったりと、スコアを崩す原因になりかねません。 グリーン周りのプレーには、大きく分けてアプローチ、バンカーショット、パッティングの3種類があります。アプローチは、グリーンに乗せることを目的としたショットで、ロブショットやピッチエンドランなど、様々な打ち方があります。バンカーショットは、砂の中に落ちたボールを打ち出すショットで、砂の爆発力を利用してボールを高く上げることが重要です。パッティングは、グリーン上でパターを使ってボールを転がし、カップに入れるショットで、グリーンの傾斜を読むことが重要になります。 これらの小技をマスターするには、練習場での反復練習はもちろんのこと、実際のコースで様々な状況を想定した練習を重ねることが重要です。グリーン周りの微妙な傾斜や芝目は、経験を通して感覚を掴んでいくしかありません。練習熱心なゴルファーだけが、小技の達人になれるのです。