オーガスタ・ナショナル

ゴルフコース

マスターズの象徴「アーメンコーナー」:その由来と魅力

毎年春の訪れを告げるように開催されるマスターズ・トーナメント。世界最高峰のプロゴルファーたちが集結し、栄冠を争うこの大会は、ゴルフファンならずとも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。その舞台となるのが、アメリカ合衆国ジョージア州オーガスタに位置するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブです。伝統と格式を重んじるこのコースの中で、とりわけ選手たちを苦しめ、観る者を魅了する区間があります。それが、今回ご紹介する「アーメンコーナー」です。 11番ホール(ホワイト・パイン)、12番ホール(ゴールデン・ベル)、13番ホール(アザレア)と、名物ホールが連続するこの区間は、多くのドラマを生み出してきたことから、ゴルフファンにとっては「聖地」とも呼ばれています。 11番ホールは、距離のあるパー4で、グリーン手前に池が口を開けています。左サイドにはクリークが流れ、ティーショットの正確性と、セカンドショットでの距離感、正確性が試されます。続く12番ホールは、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの中で最も短いパー3ですが、グリーンの奥行きが狭く、手前にはクリーク、左右にはバンカーが配置されており、風の計算も難しく、選手たちを大いに悩ませます。そして、最終13番ホールは、距離のあるパー5。ティーショットを大きく右に曲げるとクリークの危険があり、セカンドショット地点からは、グリーンが花道で絞られているため、正確なショットが要求されます。 このように、アーメンコーナーは、戦略性と美しさを兼ね備えた、まさにゴルフの醍醐味を味わえる区間と言えるでしょう。観る者を魅了してやまないこの場所で、今年も多くのドラマが生まれることに期待が高まります。
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