グラファイトシャフト

ゴルフクラブのシャフトに使われる素材は、かつてはスチールが主流でした。しかし、近年ではカーボンシャフトが主流になりつつあります。ゴルフクラブの進化において、この素材の変化は大きな転換期と言えるでしょう。 カーボンシャフトとは、その名の通り炭素繊維を主な素材としたシャフトです。炭素繊維は、鉄鋼と比較して比重が約4分の1と非常に軽く、さらに引っ張る力に対する強度は鉄鋼の約10倍と非常に優れています。この軽くて強いという特性が、ゴルフクラブのシャフトに最適な素材として注目される理由です。 具体的には、炭素繊維とエポキシ樹脂を組み合わせた複合材料で作られています。エポキシ樹脂は、炭素繊維を束ねて強度を高める役割を果たしています。さらに、炭素繊維の編み方や樹脂の種類、配合比率を調整することで、シャフトの硬さや弾力性を調整することができます。 このように、カーボンシャフトは設計の自由度が高く、ゴルファーの体力やスイングの癖に合わせた最適なシャフトを作ることができるのです。そのため、近年ではプロゴルファーだけでなく、アマチュアゴルファーの間でも広く普及しています。