ゴルフコースの隠れた主役:リンクスの魅力を紐解く
ゴルフ場と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、緑の木々に囲まれた林間コースではないでしょうか。しかし、世界には全く異なる顔を持つコースが存在します。それが今回ご紹介する「リンクス」です。リンクスは、海岸線に沿って広がる平坦な地形に作られたコースを指します。 木々がまばらにしか生えていないため、海から吹き付ける強風をまともに受けるという特徴があります。風は刻一刻と強さや向きを変え、時には穏やかなそよ風が、時にはクラブを振り回すほどの強風になることもあります。そのため、同じコース、同じホールであっても、プレーする度に異なる表情を見せるのです。さらに、リンクスでは、深く茂ったラフや池などのハザードは少なく、その代わりに砂丘や深い草むら、小さな窪地などが点在しています。これらの自然の障害物は「ポットバンカー」と呼ばれ、リンクス特有の難しさとしてプレイヤーを悩ませます。このように、自然の厳しさと美しさが同居するリンクスは、まさにゴルフの原点を感じさせる場所と言えるでしょう。戦略性と技術が求められるゴルフの醍醐味を、肌で感じることができるでしょう。