ゴルフルール解説:”局外者”から”外的影響”へ
ゴルフは雄大な自然を相手に楽しむスポーツであると同時に、古くから伝わるルールやマナーを大切にする紳士のスポーツとしても広く知られています。その歴史の中で、かつてゴルフ界では「局外者」という言葉が使われていました。これは、プレーに関わる中心的な存在、つまりプレーヤー本人、その相棒であるパートナー、そしてプレーをサポートするキャディー、さらにプレーヤーが使用するボールやクラブなどを除いた、コース上のあらゆる存在を指す言葉でした。
具体的には、同じ組でプレーする仲間であっても、対戦相手として相対するプレーヤーは「局外者」とみなされました。また、コースの周囲でプレーを見守るギャラリーや、たまたまコースに迷い込んだ動物たち、鳥や昆虫といった生き物までをも「局外者」と呼んでいました。
しかし、近年ではこのような表現は適切でないとされ、ゴルフ規則の用語からも削除されました。ルールや用語の変遷からも、ゴルフというスポーツが時代とともに変化し続けていることが分かります。