高麗グリーン

日本は南北に長く、世界でも稀に見る四季の移り変わりが美しい国として知られています。しかし、この変化に富んだ気候は、美しい緑の芝生を一年中維持する上で大きな課題となっています。 夏の強い日差しと高温多湿な環境は、芝生に大きな負担をかけ、反対に冬の厳しい寒さは芝生の生育を著しく鈍らせるからです。 このような気候条件下で、美しいゴルフコースを維持するために、日本では様々な工夫が凝らされています。その代表的なものが、季節によって異なる種類の芝を使い分けるという方法です。 例えば、高温多湿な夏には、暑さに強い種類の芝が選ばれます。一方、気温が低く、日照時間も短い冬には、寒さに強く、生育速度の遅い種類の芝が選ばれます。 このように、それぞれの季節に最適な種類の芝を使い分けることで、一年を通して緑の芝生を維持することが可能となっています。また、芝の種類だけでなく、水やりや肥料の量、芝刈りの頻度なども季節に合わせて調整することで、より質の高い芝生の維持を目指しています。

- 高麗グリーンとは？ ゴルフ場には広々とした緑の芝生が広がっていますが、その中でもボールをカップに入れるために整備された場所をグリーンと呼びます。このグリーンには、実はいくつかの種類の芝が使われています。その中でも、日本でよく見かけるのが「高麗グリーン」です。 高麗グリーンは、その名の通り「高麗芝」という種類の芝が使われています。高麗芝は、日本の高温多湿な気候に 잘 적응하고、病気にも強いという特徴があります。また、他の芝と比べて葉が太くて短く、地面を這うように密集して生えるため、芝の表面に独特の模様（芝目）が強く現れます。 このような高麗芝の特性は、グリーンの管理を比較的容易にするため、多くのゴルフ場で採用されています。しかし、高麗芝は葉が密に生えているため、ボールの転がりが遅くなる傾向があります。そのため、高麗グリーンでは、他の種類の芝で作られたグリーンに比べて、より繊細なパッティング技術が求められます。 高麗グリーンでプレーする際には、芝目を読むことが非常に重要になります。芝目が順目の場合はボールは早く転がり、逆目の場合は遅く転がります。また、芝目の強さによっても転がりが変わるため注意が必要です。